SG蒲郡！第６７回ボートレースメモリアル！まとめてみた！出場選手・優勝賞金！毒島誠選手の特別インタビュー！

真夏の祭典・SGボートレースメモリアルが近づいて来ました。
蒲郡にとって今大会は22度目のSGレース。
その中でもメモリアルは6年ぶりで、旧称のモーターボート記念を含むと8度目の開催になります。
当地で最も多く行われたSG競走で、これまでにも数々の名勝負が演じられました。
出場52選手は、全国23場から推薦された46名と蒲郡が推薦した予備1名を含む6名。
8月24日に熱戦の火ぶたが切られます。

■総展望
峰竜太が優勝争いをリードする。
名実ともに誰もがボートレースの第一人者として認めて いる。
今年もオールスターで優勝を飾るなど、存在感は圧倒的。
当地は15年のメモリアル優勝戦で篠崎元志とデッドヒートの末、惜しくも2着に敗れた因縁の舞台でもある。
あの時の借りを返し、優勝してうれし涙を流したい。

地元のエース池田浩二にも意地がある。
2月の東海地区選の準優でまさかのフライング。
大きくリズムを崩したが、一般戦ながら優勝を積み重ねるなど、随所で勝負強さは見せている。
当地の7月、直前のお盆開催を走ることは、調整面で大きなアドバンテージになるはずだ。
地元勢では蒲郡で無類の強さを誇る磯部城、6月の周年を制した平本真之の活躍にも大いに注目が集まる。

ナイターSGなら毒島城の名前を挙げないわけにはいかない。
昨年の当地チャレンジカップはオール3連対と、抜群の安定感で優勝を手にした。
通算7回のSG制覇のうち、6回がナイター開催。
その強さは、単なる偶然では説明がつかない。
今年もクラシックで優出(4着)の実績がある。
後半戦に勢いをつけるためにも、大事なシリーズだ。

石野貴之も蒲郡はGI制覇の実績があり、相性は上々だ。
今年前半戦はA1キープが危ぶまれるほど苦戦が続いていたが、クラシックで優勝を飾り、ムードは急上昇。
ゾーンに入った時の勝負強さは他を寄せ付けない。
今垣光太郎、守田俊介、篠崎元志も当地でSG制覇の経験があり、躍進が期待できる。

勢いなら前本泰和が1歩リードする。
グラチャンを制し、さすがの存在感をアピールした。
コース取りを含めて多彩な立ち回りから目が離せない。
白井英治、菊地孝平、桐生順平、瓜生正義、馬場貴也も大崩れは考えられない。
マスターズを制した原田幸哉もかつての地元戦に意気上がる。
初のSG制覇を目指す丸野一樹、佐藤翼らもうまく流れに乗ることができれば、楽しみは十分。
平高奈菜、守屋美穂ら女子レーサーの走りも見逃せない。
真夏をさらに熱くする、激しいバトルが待ち遠しい。
(日刊スポーツ 川尻将志)

「相思相愛の蒲郡で　”メモリアル”史上最多の4Vだ！！」
■特別インタビュー

一蒲郡のメモリアル特設サイトでも各選手に尋ねていますが、上半期を終えての自己ジャッジをお願いいたします。
　10点満点でお答えください。
毒島≫う~ん、4点、もしくは4.5ですかね。

ー6月30日終了時点で6優出2優勝。
　SGはクラシック(福岡)、GIは蒲郡で優出歴がありましたが、半分の5点にも届いていません。
毒島≫ええ、不完全燃焼でした。
　　 2月にフライング休みがあったこともありましたが、調整も合わなかったですし、自分のレースが全く出来ませんでした。
　　 一度も出来ていないかもしれませんね。

ーまだ上半期終了時点とはいえ、賞金ランキングは22位。
　焦りに繋がりますか?
毒島≫やっぱり結果は大事ですからね。すごく苦しい年の始まりでした。

一成績が良くならないと気持ちがノってきませんか!?
毒島≫そうですね。僕は(成績が良くなると)確実にノリます(笑)
　　 これまでを振り返ると、いい成績が出始めるといい状態が続いて、その後もどんどん良くなってます。
　　 ただ、リズムがいい時こそ、調子に乗り過ぎないようにもしています。
　　 例えばですが、ケガやフライング、そして人間関係もそうですね(笑)
　　 生意気になったりしないように気をつけています。

一逆に調子の悪い時はどんなマインドですか?
毒島≫将来へプラスになる時間だと思ってます。
　　 悪い時だからこそ、 学べることがたくさんありますからね。
　　 いろんなことを考えますし、ガムシャラにも動きます。

ーメモリアルと蒲郡水面の相性についても10点満点でお願いいたします。
毒島≫どちらも9点ですね。
　　 初めてSGを獲れたのがメモリアル(2013年まるがめ)だったこともあるし、この時期が好きでもあります。
　　 それにメモリアルではツキも感じます(3優出3優勝)。
　　 蒲郡はチャ レンジカップを優勝させてもらう前から好きでした(通算6優出3優勝)。
　　 それに、水面もそうですが、街全体も好きですよ。
　　 大好きな釣具屋さんもありますしね。

ー毒島選手と言えば、ナイターSGを6優勝。
　気温差が大きく、調整が難しいと言われますが、いつもプロペラを最後まで調整されていますよね。
毒島≫じっとしていられない方ですし、直前まで調整をするのが好きです。
　　 ナイターはそれが生きてくると思うし、地元の桐生がナイターなのも強みだと思います。

一昨秋のチャレンジカップは、中堅より少しいい程度のモーターで見事に優勝。
　優勝戦の1マークは久田敏之選手に差されたかと思い ましたが、強力出足で押し切りました。
毒島≫1マークはターンマークをもらしてしまいましたね(苦笑)
　　 「あの時は久田さんの伸びがすごかったので、まくられたら仕方がないなと思って行きました。
　　 その代わり、1マークまで持ったら自分が勝てるような出足に仕上げておこうと。
　　 思い通りになりましたね。

ーこれまで7度もSGを勝って来ましたが、その中では一番エンジンが出ていないシリーズだったのではないですか!?
毒島≫(レディースチャレンジカップは2連対率の低いモーターを使用する)
　　 女子選手にも足併せで結構やられていたし、節間中は「出てないな」と思ってました。
　　 それでも、最後は合ってくれたので優勝することが出来ました。

ーこれまでとは少し異なる優勝劇でしたか!?
毒島≫違っていたのかもしれませんね。普段のSGはメチャクチャ緊張するんですよ。
　　 ただ、あの時はソコソコのいい緊張感で迎えることが出来ました。
　　 優勝後は「あっ、ひと皮むけたな」と自分では思っていたんですが、あの後の成績が悪いんで、
　　 本当にむけたのかどうかは何とも言えませんけどね(苦笑)

ー毒島選手はファンサービスの一環としてツイッターで情報を発信されていますね。
毒島≫少しでもボートレースの楽しさや仲間との面白い話とかをリリース することが出来たらと思っています。

ーサービス精神が旺盛ですね。ファン思いなのが伝わってきます。
毒島≫ありがとうございます。
　　 ただ、レースを走る上では、ちょっと違う考えで臨んでいます。

ーといいますと?
毒島≫以前は誰か(家族やファン)のためと思って走っていましたが、ある親しいバイク関係者から
　　 「ライダーは誰かのためと思った時点で負けるよ」と言われました。
　　 詳しく尋ねると、期待に応えようとするあまり、より危険な走りをしてしまい、一歩踏み越えてしまうそうなんです。
　　 バイクもボートも命をかけて走っているので、その思いが強くなり過ぎないように、口には出さないようにしています。
　　 それからは開会式で「応援してください」とは言わないようになりました。
　　 もちろん、根底には誰か(家族やファン)のためっていうのはあります。

ー最後に“ライバル”という言葉について聞かせてください。
毒島≫いろんなことを思いますね。ライバル自体は当然いた方がいいと思います。
　　 自分一人だけで強くなれる人って少ないと思いますから。
　　 それを公表する、しないはともかく、自分より強い人を目標にして、抜こうとすることはいいと思います。
　　 ただ、ボートレーサーとしての競技生活も19年目になって思うのは、結局、人は人なのかなと。

ー他人との比較よりも自分との闘いという境地にたどり着いたの ではないのでしょうか!?
毒島≫う〜ん、そうなんですかね。今はライバルっていう表現よりも刺激をもらっている仲間っていう表現の方がしっくりきます。
　　 それで言うなら、(桐生)順平は歳も近いですし、一緒に関東を引っ張っていると思ってます。
　　 あいつには活躍をして欲しいですし、負けたくもないです。
　　 それをライバルっていうのかは分かりませんけどね。

ー毒島選手から見て桐生選手のいい所はどんな所でしょうか?
毒島≫信念が強くて、窮地に陥った時でも強いんですよ。
　　 僕はそういう所が弱いと言うか、負けてきた人生だったので・・・。
　　 同世代でグランプリを獲ってますし、自分にはないものを持っています。
　　 僕もどうやったら強くなれるか、マネをしたいし、盗むことが出来たらと思ってます。

前回の当地SGメモリアル優勝戦では篠崎元志と火の出るようなデッドヒートを繰り広げた。
あれから6年。ボート界のスーパースターに上り詰めたが、まだ蒲郡で美酒を味わっていない。

これまでを振り返ると、2011年のGⅠ56周年記念から16節走り、
得点率トップ通過は4度もあるが、準優や優勝戦になるとダッシュ勢の強襲を喰らっている。

とは言え、ジンクスを克服する姿が最も似合う男。
V劇の主役は誰にも譲らない。

ナイターSGは6冠の金字塔。

誰もが認める夜王だが、その内容が素晴らしい。
2017年のチャレンジカップ（下関）から昨秋の当地戦まで4年連続でナイターSGを優勝している。

今年の上半期は不完全燃焼だったが、7月に入ってGⅡボートレース甲子園を優勝。
上昇のきっかけはしっかりと掴んだ。

2013年にSG初Vを飾ったメモリアルは3優出3優勝。

大会史上初の4Vへ全力投球だ。

昨年は7年振りにSGグランプリのファイナリストに残り、今年の序盤も勢いは継続。
住之江周年Vを含むGⅠは4優出1優勝と好発進を決めた。

ただ、SGは4連続で予選落ち。
SGクラシックは転覆（帰郷）、SGグラチャンはフライングと空回りしている。

本来は冷静な判断力と精度の高いコーナーワークが持ち味。
平常心で走ることが出来れば3度目のSG戴冠も視野に入ってくるだろう。

蒲郡との相性も悪くなく東海地区の代表として存在感を示す。

昨年のSGグランプリ（平和島）は助演男優賞ものの活躍。
今年はホームプールに帰って来る。

そして、来年は住之江でSG開催がないだけに、何としても今年の年末には間に合わせたい。
S
Gオーシャンカップ（芦屋）での賞典除外など、
なかなかリズムに乗り切れていないが、どんな時でも身上の粘り腰で賞金を積み上げて来た。

約39億円の生涯獲得賞金が示す通り、稼ぐノウハウは誰よりも熟知している。

今節はフライング休み前の重要な位置付けだ。

7年前のメモリアル（若松）で悲願のSGタイトルをゲット。
常にビッグレースでは優勝候補にノミネートされるようになった。

卓越されたエンジン出しと強スタートから繰り出す自在攻撃がセールスポイントだ。

蒲郡との相性は、デビュー僅か1年8か月での初VやGⅠ初優出、
GⅠ52周年記念を制するなど、SGウイナーになるまでの方が良かった。

近年は抽選運に見放されているのが原因だが、他場でのモーターの引き出し方を見る限り心配はない。

開催レース場の推薦枠でエントリー。

昨秋の当地SGチャレンジカップを始め、SGグランプリ（平和島）、
直前のSGオーシャンカップ（芦屋）ではファイナリストに名を連ねた。

また、6月の66周年記念では蒲郡のGⅠを初制覇。
これらの活躍が認められてドリームメンバーに選出された。

当地はデビュー2走目に水神祭を挙げ、11年前のメモリアルではSG初出場初優出を果たすなど思い出も多い。

「地元のSGを勝ちたい」とVだけがターゲットだ。